メインコンテンツにスキップAWS Startups
  1. 学ぶ
  2. サンドボックスからスケールへ: Jentic が Amazon Bedrock AgentCore とのエージェンティック統合を強化

サンドボックスからスケールへ: Jentic が Amazon Bedrock AgentCore とのエージェンティック統合を強化

このコンテンツはいかがでしたか?

あらゆる業界の企業にとって、エージェンティック AI は、役員会議での議論のテーマから、デプロイする対象に急速に変わってきています。MIT の研究によると、導入率は既に 35% に達しており、McKinsey の報告では、組織の 62% が積極的にこのテクノロジーを実験しているとされています。しかし、AI エージェントが真価を発揮するには、企業システムにセキュアに接続し、運用ソフトウェアと連携して、実際のビジネスプロセス内でタスクを実行できる必要があります。

Jentic は、企業が AI エージェントを独自のシステムに接続し、すぐに活用できるセキュリティとコンプライアンスをもって決定論的なワークフローを構築できるようにします。同社は、API と AI の間の不足しているレイヤーを提供します。これは、企業がエージェンティック機能を本番環境にデプロイする前にシミュレーションおよびテストするのに役立ちます。最近では、Jentic は、デベロッパーが AI エージェントを実際のシステムにより安全に接続するのに役立つよう設計された、無料のオープンソースのセルフホストオファリングである Jentic Mini で、このアプローチを拡張しました。チームは Amazon Web Services (AWS) と緊密に連携し、Amazon Bedrock AgentCore などのスケーラブルなサービスを利用して、AI エージェントのフリートの運用が標準となる未来に向けて企業が準備するのをサポートしています。

企業を支えるシステムへの AI エージェントの接続

2024 年にダブリンを拠点とする 3 人の起業家によって設立された Jentic は、企業がエージェンティック AI を安全に統合およびスケールするのをサポートしています。「どの企業も、実際にビジネスを運営する独自のシステムを持っています」と CEO である Sean Blanchfield 氏は述べています。「AI の優位性を活用するには、これらのシステムに安全に接続するエージェントを構築する必要があります。これは統合において対応が困難な課題であり、セキュリティ、きめ細かなアクセスコントロール、オブザーバビリティ、ガバナンスを考慮すると、安全に対応するのはさらに困難です」。

「AI のデプロイ方法を模索している企業は、多くの場合、本番環境しか持っておらず、AI を本番に直接デプロイすることができないため、行き詰まっています」と Blanchfield 氏は述べています。「健康データ、銀行口座、保険など、どのようなデータであっても、単に大規模言語モデル (LLM) を接続して記録の更新を開始させるのでは不十分です」。「当社が最初にお客様のためにセットアップするのは、シミュレーションサンドボックス、すなわち、既存のインフラストラクチャのデジタルツインです。これはエージェントのために、24 時間 365 日稼働するトレーニングエリアとして機能します」と Blanchfield 氏は述べています。

企業はサンドボックスを使用してエージェントをテストし、後で本番環境で使用できる決定論的なワークフローを開発できます。これらのワークフローは再現可能で、企業は AI の動作や重要なシステムとのインタラクションを制御できます。「決定論的であるため非常に高速で、説明可能であるため、規制の観点からも非常に重要です」と Blanchfield 氏は述べています。

重要な点として、Jentic は、企業が小規模なパイロットプロジェクトを超えて考え、システム全体でエージェントの大規模なフリートを運用するための準備をするのに役立つ、スケーラブルな統合基盤を提供します。「3 つのパイロットプロジェクトが機能することはよいことですが、お客様は既に、将来的に数千のエージェントを管理できる可能性のある未来を見据えて計画を立てています」と Blanchfield 氏は述べています。これらの目標をサポートするため、Jentic は AWS と緊密に連携し、エンタープライズグレードでセキュアかつグローバルにスケーラブルなプラットフォームを構築しています。

AI のスピードで実験から実行へ

Jentic は Amazon Bedrock を利用して、複数のプロバイダーから高性能な基盤モデルにアクセスすることで、AI の構築、デプロイ、管理を大規模に簡素化しています。「インフラストラクチャと同じ場所でこれらのすべてのモデルにアクセスできることで、コンプライアンスが簡素化され、複数のプロバイダーを管理する必要がなくなります」と Cordner 氏は述べています。また、実行するタスクに応じて、さまざまなモデルを簡単に評価して切り替えることができます。例えば、特定のワークロードではより高度な推論機能が必要となる場合がある一方で、より高速またはよりコスト効率の高い推論から恩恵を受けるワークロードもあります。

Jentic は、サンドボックス環境内のランタイムレイヤーとして、効果的なエージェントを大規模かつセキュアに構築、デプロイ、運用するためのエージェンティックプラットフォームである Amazon Bedrock AgentCore を利用しています。永続メモリ、完全なセッション分離、エージェントのパフォーマンス追跡などの機能を備えた Amazon Bedrock AgentCore により、Jentic は、複雑なマルチステップワークフロー全体にわたってエージェントを構築、デプロイ、モニタリングできます。「当社は、エージェントを AgentCore に直接デプロイした最初の企業の 1 つです」と Cordner 氏は述べています。「セッション単位での実行や永続的な状態管理などの機能を利用できるため、それらを自社で構築する必要がありません」。

Jentic は最近、デベロッパーやチームがユニバーサルエージェントを実際のシステムにより安全に接続するための実用的な方法を提供する、オープンソースかつセルフホスト型の無料サービスである Jentic Mini をリリースしました。これは、きめ細かな許可、ランタイム認証情報の注入、エージェントアクセスを即座に取り消す単一のキルスイッチを備え、10,000 を超える API カタログへのアクセスを可能にする、エージェントと外部 API 間の制御された実行レイヤーを提供します。Jentic にとって、これは同社のより広範なプラットフォームビジョンの自然な拡張であり、組織がより強力な運用上のコントロールをもって、実験から現実世界でのエージェントデプロイに移行するのをサポートするものです。

舞台裏では、Jentic は、プラットフォームインフラストラクチャを運用するために、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)AWS FargateAmazon Simple Storage Service (Amazon S3) など、幅広い一連の AWS サービスを利用しています。これらのサービスを組み合わせることで、Jentic は、プラットフォームを単一の統合環境で運用し、運用上の複雑さを軽減しながら、エンタープライズデプロイに必要な信頼性とセキュリティを維持できます。「モデルだけでなく、インフラストラクチャ、セキュリティ、コンプライアンスなど、すべてが 1 か所に集約されているという点に、非常に大きな価値を感じています」と Cordner 氏は述べています。

技術的なイノベーションを商業的なトラクションにつなげる

テクノロジー以外にも、AWS は Jentic の商業的なリーチの拡大をサポートしてきました。「ダブリンと英国の AWS チームは、見込み顧客に当社を紹介することにも非常にプロアクティブで、大変助かっています」と COO の Dorothy Creaven 氏は述べています。「また、当社は AWS と連携することで、お客様とのミーティングに自信をもって臨むことができます。なぜなら、当社が AWS と連携していることをお客様が知ることで、当社が非常に信頼できるサプライヤーと取引していると認識していただけるからです」。

また、Jentic は、生成 AI およびエージェンティック AI のスタートアップをサポートするグローバルな 8 週間のハイブリッドプログラムである AWS Generative AI Accelerator に参加しました。参加者は、経験豊富な AWS エキスパートのネットワークから学び、最大 100 万 USD 相当の AWS クレジットを受け取り、革新的なスタートアップのコミュニティとつながり、独占的な Go To Market の機会を活用できます。「当社はアクセラレーターのおかげで、最初から AWS の技術的な専門知識と AWS エコシステム全体の恩恵をより身近に活用することができました」と Creaven 氏は述べています。「グローバルプログラムであるため、当社と同じ成長段階にある他のスタートアップと出会うことができました。また、アクセラレーターに参加しているという事実は、当社が AWS のような企業の支援を受けていることを潜在的な顧客に示すことにもなります」。

また、AWS のイベントは、認知度を高めるうえで有益であり、顧客やパートナーとつながる機会も提供してくれました。「この種のイベントでは、同じ課題に関心を持つ潜在的なお客様やパートナーと出会えるので、非常に価値があります。当社は Cloud Day Dublin でパネルディスカッションを行い、より多くのオーディエンスに知っていただくことができました」と Creaven 氏は述べています。「また、当社は Gen AI Loft イベントにも参加しました。これは他のスタートアップや同じ分野で構築している人々と出会うのに非常に役立ちました。このエコシステムの一員となり、これらの議論に参加することは有益です。なぜなら、このテクノロジーを積極的に探求している人々がそこに集まっているからです」。

また、AWS Marketplace に自社のオファリングを掲載したことで、Jentic は顧客への販売プロセスを効率化することができました。「Marketplace への掲載は大きな第一歩であり、これを迅速に実現するために多くの直接的なサポートを受けることができました」と Blanchfield 氏は述べています。「掲載されることにより、オファリングの質について一定程度認められていることを示すことができるだけでなく、契約締結や調達の効率化といった実務的なメリットもあります。スタートアップとして、世界中の理想的なお客様と迅速に取引できる体制を整えられることは非常に価値があります」。同社は現在、顧客の仮想プライベートクラウドへのワンクリックでの自社サービスのデプロイを実現するべく取り組んでいます。

企業全体で稼働するエージェンティックフリートのためのプラットフォーム

企業がエージェンティック AI の活用方法を模索し続ける中、焦点は実験から長期運用へと移行しています。Jentic は、AI エージェントがすべての、あるいはほとんどの中核的なビジネスシステムに組み込まれる未来を見据えてプラットフォームを構築しています。「当社が真に構築しようとしているのは、企業がエージェントの大規模なフリートを運用する世界です」と Blanchfield 氏は述べています。「そのためには、制御された態様でそれらのエージェントを運用および管理できることが不可欠です」。

この移行をサポートするため、Jentic は現在、企業がエージェンティック戦略から本番にスムーズに移行できるよう、6 週間の体系的なオンボーディングプログラムを提供しています。「当社は、エージェントの活用方法がまったくわからない状態から、実際に動作するものを構築できるようサポートします」と Creaven 氏は述べています。「サンドボックス環境をセットアップし、お客様のシステムに接続して、ワークフローの構築を開始します。プログラム終了時には、本番に向けて構築できる、機能する基盤が完成します」。

今後も、AWS との連携は Jentic のビジョンと成長を後押しし続けます。「当社は AWS と連携することで、各分野のトップレベルの、勤勉で非常に優秀な人材と働くことができます」と Blanchfield 氏は述べています。スケーラブルな AI インフラストラクチャ上にプラットフォームを構築することで、同社は、企業顧客が最初のエージェントをデプロイしてから、最初のエージェンティックフリートに至るまでをサポートできます。「当社は AWS のおかげで、必ずしも大企業並みのリソースを持たなくても、エンタープライズレベルの体制を構築できます」と CTO である Michael Cordner 氏は述べています。「AWS は当社に完全なパッケージを提供してくれます」。

Jentic のような意欲的なスタートアップは、AWS で成功を収めています。AWS Activate などのプログラムは、35 万超の革新的な企業が事業を立ち上げ運営し、投資家の関心を集め、AWS クレジットというかたちで直接資金提供を受けながら、アイデアを市場性のある製品に変えるのをサポートしてきました。大胆に構築し、限界なくスケールして、自信をもってリリースしたいお客様は、今すぐお申し込みください。

このコンテンツはいかがでしたか?